自営業の経費削減

自営業者に限らず、最大の経費削減は、人件費のスリム化であるが、これとて限界があり一筋縄ではないのだ。
自営業の方々は、経費を出来るだけ抑えて、この不況を乗り切ろうと知恵を絞って、奮戦しておられるが、不況のスピードがあまりにも早く、追いつけないのが実情だ。
新規参入の自営業者は、苦しい船出となるだろうし、だからこそ、やり甲斐もあるとも言える。
自営業者自身の努力は無論であるが、政治的な対策も急がねばなるまい。
自営業は、同業の激安店の進出や、後継者問題、近隣地域の過疎化など、不況や経費以外にも難問を抱えている。
自営業には退職金が無いので、経費の蓄えは自分で設計しなければならず、頭が痛いところだろう。
判っていることは、自営業者は家族のために、自分のために、今後も商売を継続しなければならないという一点であろう。
月に一度は、家族で外食をしたり、年に一度の旅行を楽しんだり出来た日が、懐かしいと感じられる自営業者が如何に多いことか。
旅行どころか、廃業に追い込まれる自営業者が、後を絶たないご時世である。

自営業者の経費は、大きいところから削り、徐々に細かいところに「メスを入れる」、という手法で取り組んでいるようだ。
ネットで、「自営業者の経費」と入力すれば、経費節減に関しての、アイデアやヒントが得られるだろう。
しかし、経費削減に成功しても、自営業者の現状が、依然、厳しいという事実には変わりがない。
バブル崩壊以降、今だ不況から抜け出せない上に、先の「リーマン・ショック」などによる世界同時不況であるから、自営業者に限らず、厳しい時代は当面続くだろう。
深刻な不況の中、自営業業界に限らず、経費削減を強いられている業界は、枚挙にいとまがないが、中でもサービス産業や小売業は、超デフレスパイラルの嵐の中だ。
この1年をどうやって凌ぐかが、自営業者の最大の関心事になっていると思われる。