丸善の経営統合

丸善とTRCが経営統合する新会社の名称は、CHIグループと公表されています。
来年には、丸善とTRCが共同の持ち株会社を設立し、そして3年以内にジュンク堂が新会社の傘下に入ることが発表されています。
これら3会社のグループは経営統合した後、3年後には、連結の売上高1640億円、そして営業利益50億円を目指すことを目標にしています。
実際に丸善の大学向け外商が、ジュンク堂で豊富に取り揃えられていたり、ジュンク堂丸善が選定した洋書コーナーを設置するなど、経営統合の効果は現れはじめています。

経営統合によって、丸善とTRCは、新会社の完全子会社になります。
そうしたことから、丸善経営統合のために、東証1部の上場を廃止し、新会社が近く上場する予定です。
親会社である、大日本印刷は、両社のシナジー効果を有効に発揮するための価値ある経営統合として、大きな力を得ています。

経営統合によって、各社の協力関係をより一層強め、効率化と連携を図るのです。
そして新会社設立で、営業ノウハウ、物流機能の共有化を促進していく方針です。
さらにジュンク堂は、文教堂グループホールディングス株式を取得して筆頭株主になっています。
そんな中、大日本印刷連結子会社である丸善が、図書館流通センターのTRCとジュンク堂書店とで経営統合することを発表しました。
さらに丸善とTRCによる経営統合で、図書館業務受託事業、大学向け書籍販売事業の強化を推進していくことも計画しています。
丸善とTRCの経営統合によって、今後の出版業界は大きく変革していくことでしょう。
ジュンク堂については、新会社による経営体制などを把握した上で、設立後3年以内には、新会社の子会社として経営統合に合流する予定です。