経営統合と合併の違い

合併に参加する企業では、1社が存続することによって、他の会社は消滅します。
そして経営統合とは違い、持ち株を株主が存続会社の株式に交換してもらうことになります。
経営統合は、合併のようにひとつの会社になるわけではありません。
合併ほど大きな結合ではないのが、経営統合であり、持ち株会社と傘下の企業によって、戦略を構築して企業の利潤を追求するものです。
そうした形態を称して、経営統合と呼ぶことが普通には多いようです。
経営統合は、事業部門別に会社を再編するということも多々あるようです。
持ち株会社が関わるときに経営統合はよく使用されると言ってもいいでしょう。
こうした交換比率のことを合併比率といい、合弁は複数の企業が共同出資会社を設立することを意味します。
合併の場合は、参加する企業の1つが存続企業になるので、他の会社は消滅させるのが一般的のようです。
一般的には、2つ以上の会社が共同で持ち株会社を作り、その持ち株会社の傘下に参入することを経営統合と呼んでいます。
これに対して、合併の場合、2つ以上の企業が総合的に完全に1つの企業になるので、経営統合とは根本的に違うことになります。
経営統合というその言葉自体は、専門用語というものではなく、2つ以上の企業の経営を統合する、という意味の1つにすぎません。
そうしたことから、2つの会社が1つになる、合併も、経営統合の中に含まれるのです。
現在では、経営統合として称される形態は、持ち株会社を共同設立し、各々の会社が持ち株会社の100%子会社になる形態を指すようです。
一方で、買収など他の形態の場合でも、ライバル会社同士のケースなどでは、買収するという表現の印象が悪いので、敢えて経営統合を使用するケースも多いようです。